2024/4/1New

昨年から始めた、長期お休みの時に行う勉強会。

昨年の夏休みは楽譜の読み方、冬休みはリズムのこと。今回の春休みの勉強会は、五線に音符を書く練習。

最初は単音を覚えて書くところから、2時間で、短いメロディ書き取りができるところまで

進みました。大譜表も初めて書きました。普段楽譜として見慣れているはずなのに、いざ書くとなるとみんな慌てます(笑)。一つ一つが積み上げです。

次の夏休みまでまた新しいことを積み上げようね!

2023/12/13 「趣味ってなあに?」

ピアノは趣味で続ける、、といった言い方をよく聞きます。

これを聞くたびに、私は不思議に思います。

ピアノを趣味で続けるってどういう意味なんだろう?

少なくとも私は、「趣味」だろうが「本気」だろうが、プロだろうがアマチュアだろうが、こちらから伝えることを変えることはありません。もちろん、その方の力によって要求は変わることはあるかもしれませんが、それは、音楽の目指すところを変えるということではありません。「趣味」の人が目指すところと、そうでない人の目指すところが変わる、ということはないのです。音楽を趣味として楽しむ、ということの裏には、本気で取り組むからこその、何事にも代えがたい楽しみがある、ということをお伝えしたいと思っています。

 

 

2023/10/20 

先日の発表会では、皆さんの、しっかりと地に足の着いた着実な進歩を、はっきりと感じ取ることができ、私も沢山の力をもらいました。

皆さんが舞台袖で自分の出番を待つ間、弾き終えた生徒さんの演奏に拍手をしている姿にも感動しました。演奏家、聴衆としてのマナーもしっかりと身に着けてくれているのだなあ、と、感慨深く見守っていました。

年少さんの初舞台から、大人の方の奥深い演奏まで、今年も皆さんから音楽の贈り物をたくさんいただきました。

2023/7/30 

夏休みに入り、いつもより自由な時間が増えた子供たち。せっかくの夏休みを活かして、今年はグループでの勉強会を試みました。今年のテーマは「楽譜を読みこむ」です。普段発表会ではほかの人の演奏を聴きはしますが、どんな楽譜になっているかまで、あまり見ることはないでしょう。

私は子供のころ、お姉さんたちの弾いている曲を覚えてよく弾いていましたが、その楽譜を見つけたときは嬉しくなって、全部弾いてみたりしていました。

現代では、1曲ずつの楽譜をダウンロードして手に入れられる便利な時代になった、とも言えますが、いろいろな曲を探せるという意味では、まるまる本を1冊用意する意味は大いにあります。

さて、他の人の弾いている曲をみんなで見てみる、というのはとても楽しかったようです。知らないこと、知っていること、知っているけど名前を忘れていたこと、など、みんなで確認しながらいろいろな楽譜に目を通しました。

そのあとは、みんなでミニ発表会で聴きあいました。楽譜を見た後の演奏はまた違った発見があったことでしょう。

そして後半は、拍を正確にとる練習をゲームのように楽しくやってみました。やさしいようでとても難しい正確な拍の取り方!

いつもとちがう顔で、みんな真剣に取り組んでしました!

2023/6/24 

脳の活性化のお話です。

塾通いが始まる小学校3年生、4年生になるころから、だいたいみなさんスケジュールが立て込んできて、長く続けているピアノを今後続けるかどうかの選択に迫られる、、、という話はよく耳にします。

子供さんの脳はどんどん進化します。やり方を覚えれば楽器演奏の習得は、まさに脳の活性化してくる時期、つまり塾通いが始まる時期が一番伸び盛りの時期と言えます。

生徒さんの例を挙げますと、今まで譜面の読み方がよくわからずにいつもお母さんにきいていた子が塾に行きだし、うまく脳が働くようになったころから少しずつ楽譜の仕組みも理解できるようになってきました。解りだすとピアノが楽しくてしかたなくなる様子です。また受験目前の小学6年生は、以前より練習時間は削られてはいても、練習中の集中力は以前よりも増していて、レッスンでも目を見張る集中力で弾いてくれます。

行動するためのエネルギーは、何かを削ってもう一つのエネルギーが増えるということはないように思います。ピアノをやめて塾通いを選ぶ…?どちらかを選ぶのではなく、相乗効果を期待する方が遥かに現実的なことではないかなあ、と思いますし、それは子供たちにとって本当に素晴らしいことでもあります。

 

2023/5/15 

新緑まぶしい季節です。木々がどんどん成長する季節、お子さんの身長とともに能力もぐんぐんと伸びる時期?と思いきや、意外にこの時期は中だるみの時期かもしれません。

楽しかった連休も終わり、夏休みまではまだまだだし~学校も新年度が始まって少し慣れたところの中だるみ。

その中でやはり、目標をもつことは大切です。生徒さんにはそれぞれに目標を定めてレッスンしています。生徒さんにお伝えすることもありますし、こちらでひそかに目標を練っている場合もあります。

秋の発表会の場所も決まり、日頃の地道な練習が花開くように、目標に向かって皆さん

頑張っています。

 

2022/11/27 

11月23日に発表会を終えました。

今回は公立のホールが取れず、小さなサロンでの発表会となりました。

コロナ過での聴講可能な人数を考えて、なるべくたくさんの方におききいただける工夫をした結果、2日間に分けての開催となりましたが、みなさんご満足いただけた様子でほっとしています。

みなさん、昨年の今頃におこなった発表会から別人のような進歩で、本当に驚きでした。小学生では、「どうしてもこの曲が弾きたい」と、がんばって練習して、本番では笑顔で演奏しきった男の子。今年の夏に初めてコンクールを経験して、メキメキ力をつけてきた子たち。学校のクラスでピアノを弾ける役割をしっかりと意識して、ピアノだけは絶対に続ける、と心に決めている子たちの力強い演奏。勉強も大好きで塾が忙しいけれど、ピアノはこだわりを持って練習して見事に仕上がりで弾いた男の子。

また、大人の部では、4人の大人の方がそれぞれハイレヴェルな演奏で、お客様の注目を浴びました。最高年齢75歳!

皆さん本当に素晴らしかったです。

また1年後に向けて、可能性を探る日々が始まります!!

 

2022/8/22

前回コンクールのお話を書きましたが、コンクールを受けなくてもピアノが大好きで、少しずつ曲が仕上がっていくのを楽しんでいる生徒さんのは多くいらっしゃいます。

手の形、体の使い方、力の抜き方、難しいところの練習の仕方などをクリアしていけば、

一曲を弾けるようにするのはさほど時間はかかりません。ただ、いつも易しい曲ではつまらない!ときにはチャレンジ曲もやってみます。選曲はいつも悩みながら、でもこれだ!という曲が見つかるまで時間をかけて選んでいます。

憧れの曲が弾ける日は必ず来ます♪

2022/8/20

世の中良くも悪くもコンクール一色、の感があります。

コンクールは本人が受けたい気持ちがある場合は、積極的に挑戦してもらっています。

受けるからには結果を出したい!という気持ちが湧いてくるのはあたりまえ。その気持ちが引き金となり、ふだんのレッスンよりもより高い要求を出しても、よい練習につながり、それが血となり肉となり、どんどん力がついて行きます。

もちろんその時に全てが解決するわけではありません。

その時につけておきたい力と、コンクールの種類を熟考して、受けるコンクールを決定します。

審査員にコメントをいただける場合は、果たして的確なアドヴァイスをいただけるコンクールかどうかをよく考えるようにしています。

コンクールは数えきれないほどありますから、受ける側が適切なコンクールを選ぶ時代になってきていると言えるでしょう。

そして試練を終えた生徒さんたちは、大成功を収めた人も、ちょっと悔しい思いをした人も、次にどんな曲が弾けるようになるのか皆期待に胸を膨らませて、新しい曲に取り組んでいます。

2022/7/25

いつのまにか夏休み突入~

コンクールシーズンになりました。学校がお休みになると、みんな練習に時間がかけられるようで、急に進みがよくなります。小学生はみなさん忙しいですから時間の使い方にも工夫が必要。汗をかきかきレッスンに来て、スタジオに入ると、あ~涼しい~~~が皆さんの第一声です。

2022/4/4

いよいよ新年度。横浜では桜もあっという間に満開を迎え、早くも葉桜がちらほら。

レッスンは4月から対面を再開しております。

レッスン室がスタジオに移ってからも、皆さん前にもまして一生懸命レッスンを受けてくださっています。広々とした明るいスタジオで、こちらもついテンション上がります^^/

今年の発表会が楽しみです!

2022/2/14

新しい年も明け、ようやくコロナも落ち着いてきたかと思いきや、またもや感染拡大。

小学生までの生徒さんは、今月からオンラインレッスンに切り替えて、またまた電子機器の向こうから「こんにちは~」のレッスンになりました。

それでもみなさん、ちゃんと練習をしてくれていて、1週間の努力の結果が機械越しでもよ~くわかります。

大人の方々は、順調にスタジオの対面レッスンを継続中です。こちらもみなさんお忙しい中、それぞれにハイレヴェルな曲を、ご自分のペースで取り組んでいらして、私もとても楽しい時間です。

3月には全面対面に戻せるか、と思いましたが、ここは焦らずに、安心な日々を待ちたいと思います。4月からを期待しましょう。

 

2021/9/2

先々週、遠くアフリカのマラウィという国へ、赴任のためご家族で引っ越して行った生徒さん姉妹。お姉ちゃんは小学校3年生、妹さんは年長さん。
2019年の春に一度ご家族でマラウィに引っ越した後、コロナで2020春に日本に戻り、お休みしていたピアノも復活。
今回、3月までまたしばらくお別れとなりました。
こんな時期だし、このまま日本に留まるとばかり思っていたら、マラウィというすごく温かい国民性を持つ場所で、もう一度生活をさせたいというご両親のご希望があったようです。
マラウィはアフリカ最貧国だそうで、1日のうちに何回か計画停電があるそうです。
ピアノは辞めたくないけれど、当然ピアノは持って行けないし、現地で入手も困難。出国日直前に卓上でも使える電子ピアノを買って持って行かれました。
その姉妹から、電子ピアノで練習した元気な動画が先日送られてきました。
今週はこれで動画レッスン!
2人分のレッスン動画を、今日送り返しました。
そして来週はリアルタイムのリモートレッスンを試すことになりました。
アフリカにいる生徒さんにレッスンができるなんて、信じられない話だけれど、ちょっとワクワクする話ですね。
3月に帰ってきて、二人ともどんなピアノを弾くようになっているのか、楽しみです!!

2021/5/9

現在神奈川県内は辛うじて音楽会が開けている状態。緊急事態宣言発出中の東京は、公立以外のホールも閉館しているところが多く、コンサート開催は難しい状況です。

 

5月7日、マチネの音楽会(横浜バロック定演)の前半だけを聴きに行き、夕方からは、希望した生徒さんだけ参加の、成果おさらい会を行いました。(かなっくホール)
参加者は6名。

この大変な状況、しかも平日の学校などのあとの時間帯にもかかわらず、6名が果敢に取り組んだ曲の成果を聴かせてくれました。

参加した方の共通点、それは「上手になりたいという気合」のようなものでした。それは音に現れます。

自分の探し求めている音楽になっているのか?子供たちは、それを探りながら練習していたことが伝わってきました。こういったおさらい会は、出来の良し悪しだけではなく、プロセスがうまくいっているかどうかの確認にもなります。

 

今回は、誰でも練習の過程がある、ということを知ってもらおうという思いから、練習中のシューベルトを引っ提げて自分も参加しました ^^;(冷や汗)

2020/12/24

コロナでスタートした新年度でしたが、人間が全く違った思考を求められ、新たな感覚を追求していく、という途方もない経験をしました。

まだ終わったわけではありませんし、これからまた別の何かが起こるかもしれません。

その中で、生徒さんの皆さんが、いつもより地道に努力され、いつもより際立った進歩を遂げている、という事実には驚きます。

音楽が人を開放する力、人間が感じる音の温もり、というものを知らず知らずのうちに強く求めていた証拠なのではないか、と思っています。

年が明けても、また新たな挑戦、試行錯誤が続くでしょう。どんな状況でも、自分感性を研ぎ澄ますことを忘れずにいたいと思います。

2020/5/14

昨年末から更新できずにいましたが、元気にしています。

新型コロナウィルス感染拡大を鑑み、3月末から、レッスンを全てリモート、またはオンラインレッスンに切り替えました。

生徒さんの来ないレッスン室は、パソコンや、スマホ、スマホスタンド、ソルフェージュ用のホワイトボード、スタイラスペン、その他生徒さん用楽譜、資料その他で埋め尽くされ、部屋の雰囲気も変わりました。マイクだけが売り切れで手に入らず、まだ入荷未定だそうです。

 

こんなことになって、レッスンは、演奏会は、いやいや音楽自体は、一体どうなってゆくのだろうか、と、今でもその不安はぬぐえません。

それでも、音楽だけは、消えることはないですね、絶対に。

その人それぞれに、楽器を弾く、自分の音は機械を通さずに耳に入ります。

その時の感性を磨くのが、今、やることです。

生徒さんは以前の通り、いや、もしかしたら以前より熱の入った練習をしてくれていて、毎日力をもらっています!

皆さんの練習の成果を、必ずどこかでおきかせできる日を信じて、がんばりましょう!

 

 

 

2019/11/3

ウィンターコンサート2019(発表会)

@横浜市旭区民文化センター

サンハート・音楽ホール


今年のテーマは、チャレンジと猛練習。

この曲がうまく弾けたら嬉しいに違いない、でも今の自分の力で弾けるの???という曲を、時間をかけてコツコツと仕上げて、最後の3日間、自分が経験したことのない長時間の練習(2時間ぐらいね^^;)をしてもらいました。
その結果、小さな曲でも普段とは違う、自信に満ちた演奏が続き、私もびっくり。
子供ってすごい。もちろん大人の方々もいつも以上の大熱演でした。

あるお客様に「後からプログラムを見返して、全部の演奏を思い出せるぐらい聴きごたえがあった」と言っていただけたのは、最高の喜びでした。

生徒さんたちの発表会ですが、この日は一晩のコンサートのように感じていただけた

のではないかと思っています。

 

2019/9/23

パイプオルガン発表会 聖公会聖パウロ教会

 

9月8日のチェンバロ発表会(今年は西方音楽館)が終わったばかりの9月23日、人前で初めて足鍵盤付き、ストップ付きのオルガンを弾きました。
祐天寺にある聖公会聖パウロ教会のオルガンは、1976年、故 辻宏氏により日本初の歴史的建造法によって制作されたオルガンです。
その音は輝かしい、というよりはどこか懐かしいような温かみのある音、先生がおっしゃるには無骨な音色。
そして弾きごごちは非常に悪く(難しく)、足は近いが手が遠い。足を膝から折りたたんだ状態でペダル鍵盤を踏み、手を伸ばして弾く感じになります。
昨年初めて触らせていただいたときは、身体を縛られたようなガチガチな体勢で、こんなものが果たして弾けるようになるのか…絶句でしたが、今回2日間の練習と、当日のリハで、なんとか少しだけ馴染めた気がしますが、難しかった…

昨日弾いたバッハの曲、2曲とも足鍵盤がつきますが、1曲目はゆっくりだけれど足は冒頭から最後までずっとバスメロディが続き、2曲目は壮大なフーガの最後の最後にバスの拡大テーマを足で弾きます。
気持ちが上がって、肝心なところで足がすくみ教会に響く予想外の低音…低音がいかに大切が身に染みました。そして、オルガンをなめるなよ、と言われている気がしました。
あのバッハが、バッハを弾いていたオルガンなんだから、バッハをそう簡単にオルガンで弾かせてもらえるわけは無い、と当たり前の事にひどく納得。

そんな酷い目にあいつつも(笑)音色を変えるストップを使うことで、まったくちがう世界を表現できるオルガンの魅力を、怖さも含め全身で感じた1日でした。

2019/8/4

西方音楽館 木洩れ陽音楽談話室 2019年7月28日(日)
「ソナタは、どなた?」(名曲ソナタ いろいろな楽章を集めて)

沢山のお客様にお越しいただき、無事終了しました。

 

今回初めて、西方に前日から泊まりで伺いました。

ホールの敷地内に宿泊させていただけたので、夜遅くまで3つの楽器(ピアノ・チェンバロ・小型パイプオルガン)を心行くまで練習できました。

当日は暑くなりましたが、台風の影響もなく皆さん予定通り到着。

午前のお客様、午後のお客様それぞれと、午前午後と通しでお聴きくださった方もたくさんいらして、とてもなごやかな演奏会となりました。

ソナタは、楽章ごとの演奏とは言え、やはり曲ががっちりしているので、一曲ずつ気持ちを入れ換えて弾きました。

やはり名曲は素晴らしいです。弾けば弾くほど深い世界に連れてゆかれる気分でした。

チェンバロも、楽器の状態が以前よりよく、気持ちよく音が出ました。

毎回好評なのがオルガンで、今回もバッハの曲では、中新井館長に低音(足鍵盤部分)を手で弾いていただき、連弾させていただきました。

自分もとても楽しくさせていただいてるこの音楽会。次回の日程はまだ決まっていませんが、次回もお楽しみいただけるよう頑張ります!

 

 

2019/4/7

西方音楽祭リレーコンサート
@西方音楽館

寒くもなく暑くもなく風もなく、本当に穏やかな春の日、打ち合わせも兼ねて、春のお花に囲まれた西方音楽祭のリレーコンサートに伺いました。

今回はこのリレーコンサートに生徒さんが参加していて、チェンバロとピアノを弾いてこられました。
チェンバロもなかなか綺麗な音で弾いていらして、このホールの魅力を感じてくださったようでした。

今日お弾きになった方々はオルガン、チェンバロ、ピアノをのびのびと演奏されて、特にピアノでは皆さんお一人ずつが主張のある型にはまらない面白い演奏ばかり!
自作の曲を弾く方、ご自分でアレンジを加えて弾く方、、、そして超絶技巧のピアノ男子と続いて明らかに会場の雰囲気も変わってきました。
聴衆は次の音に耳を集中させ、弾き手は大好きな曲を自分の語り口で思い切り表現する。
初めて経験した空気感で、本当に面白かったです。
その昔、即興で演奏していた時代は、聴衆もこんな感じでわくわくしていたのかもしれません。

2019/3/17

さかはし矢波(やなみ)フルートリサイタル

@大平文化会館ホール

さかはし矢波さんは桐朋の同期のフルーティスト。伴奏の福田素子さんも同期ということで、楽しみにうかがったコンサート。後半の曲の作曲者、小田百合子さんも同期。素晴らしい曲を、息もぴったりに聴かせてもらった尊い時間でした。

栃木県の会場までは3時間!道中久々に会えた同期の方々と旅行気分で過ごした楽しい日でした。

矢波さんの超絶技巧と素晴らしい音楽性、お話の上手さに、無限な可能性を感じました!指揮者として、ラジオのパーソナリティとして、JICAのサポーターとして、そして栃木市文化大使としての活躍も納得です。頑張ってほしい!

2019/2/11

@栃木・西方音楽館

雪が心配でしたが、本日定員25名、寒い中お陰様で満席のお客様にお聴き頂きました。

今回は初めて、オルガン→チェンバロ→ピアノの順で演奏しました。
このオルガンはタッチが深く、なかなか技術が追いつかない事を痛感。でも、凛とした佇まいの音色のここのオルガンが、今日益々好きになりました。

2月に西方音楽館に来たばかりのフレンチチェンバロは、しっとりとした柔らかい音色で、ホールの音響にも合っていたようです。
最後のNYスタインウェイ は、このホールでは弱音が命。もっと弱く!もっと美しく!と楽器に励まされながら弾きました(^^)

お越し下さった皆様、中新井館長、ありがとうございました!

2018/11/21

季節は巡り…11月も後半!

すっかり更新を怠っている間、いろいろ盛りだくさんでした。

 

9月には、都内サロンホールで坂由理門下生によるチェンバロ発表会に出演。バッハとブルを弾きました。

その後、チェンバロマスタークラスを2回受講。1回はいわきのアリオスにて、16フィートチェンバロを使ってのマスタークラスでした。

11月に入り、3日には生徒さんの発表会(写真)。今年のテーマはズバリ「1拍目」。チェンバロやオルガンと違って、撥弦の瞬間が聴き取りにくいピアノでは、どうしても1拍目はアクセントに頼った表現になってしまいがち。
アクセントでは真の1拍目は表現できませんが、この難しいテーマの為に、生徒全員私も含めて、みなメトロノームとお友達(^^)。大変だったね!

その昔、王様の拍と言われていた1拍目。みんなの頭に王様浮かんでいたかな〜。

18日には桐朋音楽教室の発表会が無事終了。(桐朋学園大仙川校舎にて)

2018/7/26

初めてのストップ付きパイプオルガンでのレッスンを受けました。@聖パウロ教会

 

普段のレッスンで使うオルガンとは勝手が違うオルガンで、最初は戸惑いながらも、多彩な音色、豊かな音量を楽しんで弾くことができました。

バッハの小プレリュードも弾いてみましたが、こんな小さな曲からも、素晴らしく立派なバッハの姿が浮かんできてびっくりしました。

2018/3/31

コンクール活用法

 

現代は、子供向け、大人向け、アマチュア向け、プロ向け、と、数えきれないくらいの様々なコンクールが存在します。

お子さんにコンクールを受けていただく時、こちらからお声をかける事が多いのですが、

必ずお子さんと保護者の方のご意見をきいてから決めるようにしています。

そして、なぜ今そのコンクールを受ける必要があるのかどうかをご説明し、ご納得いただくようにしています。

コンクールを受けるときに必要な条件として、以下の事を考えます。

●本人の力を大幅に超えたコンクールを避けること。

●普段勉強している曲を全てストップしてコンクールの曲だけのレッスンになることを避け ること。

●コンクールの内容が、その時に目指している目標と一致している事。

 

そしていよいよ曲に取り組み、コツコツと練習を重ねるうちに、気が付くといろいろな力がついていて驚くことがあります。コンクールの結果に関係なく、ああ、このコンクールを受けることにしてよかった!と思えたときに、初めてうまくコンクールを活用できた、と言えるのだと思います。

 

 

2018/3/22
チェンバロ発表会に参加しました。

 3月18日@聖グレゴリオの家 聖堂

年に一度のチェンバロクラスの発表会がありました。
この聖堂(写真)には、名器と呼ばれるオルガンもあり、聖堂内の響きは最高と言われています。
今年は、フレスコバルディという作曲家と、サルヴァトーレという作曲家(二人ともイタリア人)の「カンツォン」を弾きました。
17世紀のイタリアバロックの曲は、特に響きが美しいというものではなく、それゆえに音楽の骨組みをしっかりと作らないと、とても退屈な演奏になってしまうのです。

テンポ設定、リズムの取り方など、とても苦労します。

バロック時代の曲は、その年代と国によって、
まったく違ったスタイルを持っています。そこがまた面白いところです。
来年に向けて、またイタリアを掘り下げるか、オランダにしてみるか、、、
さてどうしようか、思案中!

2018/3/2

第27回 木洩れ陽音楽談話室 特別企画
@栃木県西方音楽館  2月27日

私にとって人生初、一回の演奏会で、ピアノ、チェンバロ、オルガンと複数の鍵盤楽器を弾かせていただきました。

練習は予想以上に大変!でしたが、本番は予想を超えて楽しかった!

(写真は小型パイプオルガン)

以下は、西方音楽館館長の中新井紀子さんがお書き下さった記事です。
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成岡明子さんをゲストに迎えて、
成岡さんには、ピアノ、チェンバロ、小型パイプオルガンを演奏していただきました。
ピアノが本来のご専門ですが、チェンバロもなかなかの腕前。
そして、今日初めてお聴きしたオルガンの演奏が、また、絶品でした。
西方音楽館 馬酔木の蔵で、久しぶりに、私の愛するオルガンが、生き返ったように、
スヴェーリンク、セザール・フランク、ブラームスの音楽を、時に軽やかに、時に魂の奥深く省察を促すように、時に輝かしく、持てる力を発揮してくれました。
聴きにいらしてくださった方々、成岡さん、ありがとうございました。
次回、成岡さんがご出演なさるのは、8月17日。
どうぞ、聴きにいらしてください。

2018/1/30

芸大の卒業・修了作品展レポート

芸大の卒業・修了作品展に出かけてきた。@芸大美術館
ここのところ視力に問題が出てきて、暗いところではよく見えない。それでいろんな美術展からやや足が遠のいていたが、知り合いの方のお嬢さんの作品をどうしても拝見したくて、単眼鏡を持って出かけた。

作品は大きな藍抜染の燈籠絵巻。
美術館のエントランスを入ると直ぐに目に飛び込んだ。
天井から5枚の藍抜染の布が立体的に吊るされている。
作者は大小田万侑子さん。今年修士を卒業される。
「鳥 植物 人 龍 水」をモチーフにした大きな布には、神話や伝説に登場する生き物が物語のように描かれていて、観る人は吸い込まれるように次から次へと線を辿って布を見上げる。
色は藍と線の白だけ。線だけで描かれた、とてつもなく広い世界だ。
見上げたり、2階から見下ろしてみたり、楽しくてそこにどれだけいただろう。

他の方々の作品も拝見した後に、
もう一度この素晴らしい作品にお別れをして美術館を後にした。

大小田万侑子さん、この先目の離せない美術家になられることを確信して帰宅した。

2018/1/13

昨年末にかながわアートホールで行った発表会は、出演予定の方の中でおひとり風邪で欠席の方はいらっしゃったものの、みなさん熱演で、お聴きいただいた方にも喜んでいただけたようです。

今回、私が感じたことは、皆さん音の消える瞬間をよく聴いていらした、ということです。

小さな方の弾く小曲も、大人の方が弾く大きな曲も、音の消える瞬間というのは音楽の一番美しいところ、また一番充実した瞬間であると思います。音を出すこと、つまり弾くという行為に夢中になりすぎると、せっかくのその瞬間を聴き逃してしまうことになります。みなさんに、音楽の楽しみ方をこうして習得していただけることは本当に嬉しいことです。

さて、来年はどんな演奏が聴けるのか、今から楽しみです。

今回も、前回に引き続き、次の各賞を発表しました。

ウェルカム賞

ベストリズム賞

ベストペダル賞

特別賞

努力賞

ウィンターコンサート2017賞

2017/9/19

昨日は、総勢20名を超える同門の方々のジョイントコンサートに出演しました。

(写真撮り忘れ)@松尾ホール
フレッシュな若い方から、馴染みの仲間と一緒の、ワイワイと楽しいお祭りのような演奏会。なのに、とっても緊張(笑)

久々のロマン派、ショパンのマズルカを4曲弾きました。

準備期間があまりなかったけれど、お聴きくださった方々には「心に深く染み入る演奏」「涙が出ました」、、、などと言っていただき、ほっとしました。

翌日は再び古楽の世界の、音楽修辞講座へ。少し間が空いてしまったチェンバロの練習も再開です。

 

2017/8/27

音楽修辞についての集中講座に参加。

正味6時間、覚悟していた長時間も始まったらあっという間。
用語も音楽も、お初にお目にかかることがほとんどだったけれど、藤原一弘先生のわかりやすく面白い説明に大いに納得の一日でした。

2017/8/24

ここ2ヶ月で4回目の栃木県。
西方音楽館でちょこっとピアノを弾かせていただき(木洩れ日談話室・特別企画)、その後中新井館長手作りのデザートをご馳走になった後、近くの真名子というところを案内していただいた。見渡す限りの田圃とたくさんのツクツクボウシと無数のトンボ。立派な蛇もいましたよ〜

2017/7/29
チェンバロの午後@西方音楽館

音楽に魅せられて、音楽に我が身を捧げているメンバーの方々。
他の方の演奏を聴いていて、今回ほどそれを強く感じたことはなかった。そこには音楽を支配しようとする傲慢さは微塵もなく、むしろ支配されながら、その喜びに浸る。

以前、師匠のおっしゃった言葉、「ただただ目の前の土塊を彫り上げていく。チェンバロを弾く、というとはそういう事だと思う」
今回、おそらく今までで一番真剣に向き合って取り組んだ結果、土塊をひたすら掘り上げる事のなんと難しいことか…その事が初めて理解できた日となった。
またまた大きな壁の出現だけれど、それもまた楽し。

(中央はチラシをデザインしてくださった石森愛彦さん)

2017/7/20

大人の連弾会

先週、大人の生徒さん3人で、初の連弾会

(@自宅)を行いました。パートナーを変えて、同じ曲でレッスンを受けていただきました。
皆さん最初のキンチョーから段々解き放たれて、以心伝心相手に合わせられる余裕も!相手が変わると呼吸も変わる、また違うペアの演奏を聴くのもとても勉強になる!と皆さんとても熱いです!
お茶タイムもおしゃべりに花が咲きました〜

目標は次の次の(来年)の発表会での連弾演奏という事になりました。

次回取り組む曲も決め、皆さんやる気満々です!

2017/7/20

7/9 念願のトリスターノ!

 

フランチェスコ トリスターノ @三鷹・風のホール

行きたくて行きたくて念願叶って行くことができたトリスターノ。

大袈裟でなく、奇跡のリサイタルと言ってもいい。

前半はバッハ。ゴールドベルク。
揺るぎないテンポに乗って、時々体を縦に揺さぶりながらリズムを刻む。音質がどうのと言うよりも、とにかくリズムが生きている。
フゲッタ、カノン、特に2段鍵盤の変奏は見事。見事なのに、ドヤドヤ感が全くない。リピートなしの45分は名残惜しく終わりに近づいて、とうとう最後のアリアになってしまった。
この最後のアリアが、まるで凪の如く気配を消した演奏で、その間、これまでの変奏を懐かしみ、別れを告げることができた。
このゴールドベルクだけで充分奇跡だった。

後半の曲目は以下。

・ギボンズ(1538-1625)
ヴァージナルのための作品
・トリスターノ
ピアノサークル((日本初演)
・ロッシ(1601-1656)
トッカータ
・ラモー/トリスターノ編曲
オペラ カストールとポリュックス序曲
・トリスターノ
ラ・フランシスカーナ

いくらバロックがお得意のトリスターノでも、16世紀コテコテの作品の間に自作を挟むのはどんなもんか…
やはり奇跡は前半のバッハで終わりかな、、、なんて疑ったりしてゴメンなさい!

このロッシがとにかく面白い。またしても宝の山から財宝発見、の気分だった。ラモーに至っては、呼び覚まされたようにトリスターノのテクノリズムに見事にマッチ!
トリスターノの曲は単純な和音を刻む事で一種のトランス状態を引き起こす。彼の作る響きが余りにも多彩で、ピアノってこんな響き出せるの?と思う事が数回あった。
風のホールでは内部奏法も可能。
アンコールでは弦を叩き弾き、フレームをパーカッションとして叩く。

バロックとテクノジャズの融合は観客も見事に融合して、奇跡の時間を作り上げた。

 

 

 

2017/4/17

久々の更新!先月印象に残った出来事二つ。

3/24
ジョン・リンク博士による講座
@ヤマハ横浜店

ペータースから刊行中の、同氏が校訂責任者であるショパン新全集は興味深かった。
コンチェルトの一部を取っても、フランス初版、ドイツ初版、イギリス初版では書かれている音符そのものが違うケースがあり、その他ショパンが残したスケッチ、或いは弟子の楽譜に残した書き込み、なども資料となる。それらを組み合わせるのではなく、修正は行わないというスタンスに基づいた新クリティカルエディション。
ペダル、アーティキュレーションはもちろん、指使いや左右の手のタイミングなど、気の遠くなるほどデリケートな校訂作業だが、ショパンの残したかった音楽が鮮明に見えてくるような気がして、新鮮に感じた。

因みに、ショパン・オンラインというサイトは、同氏やクリストフ・グラボフスキ教授らによって20年以上かけて作成されたそうで、自筆譜を含む様々な楽譜を閲覧できる。
なんと有難いこと!
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3/27

春休み、午前中レッスンをしてから午後ミューザ川崎へ。
生徒さんの S 君が、パイプオルガンの発表会で弾くのを聴きに行ってきた。

ミューザ川崎の「わたしもぼくも、オルガニスト」という企画で、昨年11月からポジティフオルガンやパイプオルガンで指導を受けたり、オルガンのコンサートを聴いたりしながら、発表会の為の曲を仕上げて、パイプオルガンを発表会で弾かせてもらえる、というありがた〜い企画。
指導はオルガニストの近藤岳先生。先生は今日、ずっと生徒さんの横に座り、譜めくりとストップの操作をされていた。

小学生から高校生までの演奏は想像以上に素晴らしく、驚きだった。楽器の王様のような巨大なオルガンを、まだ体の小さい小学生がちゃんとならして、曲として形にしている。音楽の要素として大切なリズムとハーモニー、さらにメロディをこの楽器で聴かせることは大変なことだ。
おそらくみんな優秀なはずだが、ピアノコンクールなどのピリピリした感じが全くなく、大らかな音色と暖かい雰囲気に思わず胸が熱くなる。

先生の選曲がまた素晴らしかった。
例えば面白かったのはモーツァルトのジーグ。調べたら、モーツアルトがライプツィヒの聖トーマス教会でオルガンを弾いたとき、ザクセンの宮廷オルガニスト・エンゲルの為に即興的に書いた、という曲。これはピアノで弾いても全く?の曲だが、オルガンで聴いて大いに納得した。

最後に近藤先生の演奏があり、生徒さんたちの心に、大きな宝物をプレゼントしてくださった。
音楽の面白さはまだまだたくさんあるんだよ〜〜とそのオルガンは語っていたように聴こえたなぁ♪

2017/4/16

以下、1月と2月の印象に残った演奏会二つです!

1/24
キット・アームストロングの弾く、バード、モーツァルト、リスト聴いた。
@浜離宮朝日ホール

一見取り留めもなく動いているような16世紀のバードの曲は、ともすると出口の見えないトンネルに入ってしまったような感覚に、弾く方も聴く方も陥る事がある。特にモダンピアノでは。
バードではやや気負いが感じられたけれど、ダイナミックな線、ハイセンスなディナーミク、取り分けソフトペダルの使い方には舌を巻いた。
そして、本当に驚いたのはリストのソナタ。
こんなリスト、聴いた事がなった。
強くないフォルテ、強くならないクレッシェンド、滑らかでないレガート、激さない情熱、目立たせないことが目立つ、みたいな。
これらが全てツボにはまっていて、聴いていて気持ちの良いこと!
ここでも、数々の弱音のニュアンスをわんさか出してくれた。
何という耳の持ち主だろう。
最初の一音から最後の一音まで、こちらの耳も鷲掴みされた。
まだ20代半ば。フランスの教会を購入し、地域の人たちと交流しながら様々な活動の拠点としているそうだ。
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2/25
パーセルと、ルイクープランの名曲で始まった、今夜の高橋悠治さんのリサイタル。@浜離宮朝日ホール

この二人の作曲家の演奏は全てノンペダル(のように聴こえた)。
ルイクープランは、チェンバロで弾かれると、迷宮に入り込んだようなえも言われぬ魅力があり、昨年まで中毒のようにハマった作曲家。
音の混ざり具合、ゴツゴツ感などをピアノで出すことは難しい。ピアノでは、良い意味でも悪い意味でも音が整うので、メロディを綺麗に響かせてハイどうぞ、とできてしまうが、これだとどうも物足りない。
ところがこの日ののルイクープランは、ゴツゴツ感があった。音も滲んでいた。
なぜだ?ペダルで音を混ぜてもいない。弾き方はチェンバロの弾き方。
重さをかけず、楽器の中の響きに耳を傾けて、ひたすら忠実に音の軋みと解放を表していく。音量で言うならば、ピアノからメゾフォルテぐらいを行ったり来たり。
美しかった。
この方はもしかして全てこんな風に弾くのかしら?と思ったら、次のケージでは芳醇な音の重なりが心地よくなっていた。
高橋悠治さん新作初演の、散らし書きという曲は、3つの和歌の筆跡をなぞり、線や響きを添えた曲。柔らかな音の線が声のように聴こえた。
後半は全て子供のための音楽で、
バルトーク、ブゾーニ、サティ、ストラヴィンスキー。
高橋さん曰く、制限された数少ない音を使って作る子供の曲には、作曲家が実験的に描く事も多いそうだ。
確かにどの曲も、簡潔で、短くて聴きやすい。
子供の曲を大人が弾くいやらしさのようなものが一切ない。でも子供の曲なのにとても雄弁。

ゆっくりとおしゃべりを挟みながらの、ものすごく気持ちの良い演奏会だった。

2017/1/3

穏やかな三が日。こんなに暖かくてよいのかしら!と思うほど暖かく、お天気に恵まれたお正月となりました。

昨年の12月24日は、年に一度の生徒さんたちの発表会「ウィンターコンサート2016」

今回の目玉は、初の試み、「賞」を用意しました。

各賞は以下の通り。

ベストリズム賞

ベスト脱力賞

ベストペダル賞

ベストステージマナー賞

ウィンターコンサート2016賞

 

これがまた困ったことに、みんな演奏が素晴らしくて、受賞者を決めるのに本当に困りました。コンクールではないから、もちろん私の独断で決めるのですが、お手伝いくださった湯山京子先生にもいろいろご意見を伺って、やっと決定。

お弾きになった全員それぞれに、それぞれの賞を贈りたいと思ったほど、皆さん本当に充実したすてきな演奏を披露してくれました。

お客さまからは、生徒さんそれぞれの演奏に、思いがこもっている、音がきれい、などとたくさんのお褒めの言葉もいただきました。

また、大人の生徒さん3人からは、今度は連弾で勉強会を開いてほしい、などのご希望もいただいて、益々たのもしい!と思った一夜となりました。

勉強会、来年の発表会とアイディアを練らないと!

 

私も余興で(笑)弾かせていただきました。

 

2016/12/16

すっかりさぼってしまった更新・・・

この秋の印象に残った演奏会をいくつか。

 

12/11@もみじホール城山

いつか伺いたいと思っていたこのお二人のコンサートに、ようやく伺えた。

同じ学校で出会い、学んだお二人。身体中から湧き出る一緒に奏でることの嬉しさが自然に音楽で表現されていて、それが温かい調べとなり会場を包んでいく。愛がいっぱい。

ご主人の謙介さんは1年先輩で、奥様の浩子ちゃんは同期。
話芸もプロ級のご主人が、ヴァイオリンとヴィオラを自在に弾き分け、時々奥様と目を合わせながら1曲ずつ解説して、それににこやかに頷く浩子ちゃん。

毎年開いていらっしゃるデュオコンサートは今回が9回目で、1月には今日と同じプログラムをムジカーザでなさる。ご自身のお教室のご指導や、主催のオーケストラのコンサート、そのほかに介護施設や保育園でのコンサートなど、本当お忙しい中での毎年のリサイタルは本当に頭が下がります。。。

帰り道、山に囲まれた気持ちの良い道を、日頃の運動不足解消にとホールから横浜線橋本駅に向かってのんびり歩いて帰ることにしたが、だんだん薄暗くなってきて、あまりの風の冷たさに、諦めてバスに乗る。二本松と言うバス停だったかな。探したけれど松はなかったわ、^_^

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10月31日@近江楽堂

演奏会の受付をさせて頂き、尚且つ演奏も全部聴かせていただいた。

ペダル付きクラヴィコード、2段鍵盤とペダルという巨大な楽器から出る音はとんでもなく繊細な優しい音だ。
人1人の話し声で完全にかき消されてしまうくらいの音だろうか、いやもっと小さいかもしれない。
プログラムは、バッハのトリオソナタ6曲と、パッサカリア。
プログラムも巨大だった。
この大井浩明さん、私は恥ずかしながら初めておききした。
この方のモダンピアノを近々絶対に聴きに行かなければならない!

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11月1日@オペラシティタケミツメモリアルホール
まさかの二夜連続オペラシティ。今日はタケミツメモリアルホールで東京ニューシティオーケストラの定期を聴いた。

お目当は、ベートーヴェン協奏曲4番。
ソリストは、ツィメルマン。

3日前にこのプログラムを知って即チケット購入した。
指揮者のノヴァックさんと共に、ツィメルマンは今回、東日本大震災の被災地のため、無償のチャリティ出演だった。

なんたってツィメルマン!
なんだけれど、今日のツィメルマンは、はじけていた。
オーケストラと共に同士のようにピアノの低音部を鳴らし、自分の右手はいつも控えめ。主役は君達だよ、と言いたそうにオケを見守る。
2楽章。オケとピアノの対話の部分で、オケはまるでソリストの存在を忘れたかのような雄弁な演奏。ツィメルマンのピアノは自分の存在を消そうとしているかのような印象だ。決して響かそうとしない、今にも無くなりそうな弱音。このバランスが異様な悲しみを誘う。胸がつまった。
そして、そんな悲しみがまるで嘘のように消えて、冗談を言っては立ち止まり、また走り出し、、、気まぐれで底抜けに明るい3楽章。

何回もカーテンコールに答えて、コンマスの肩に両手をポンと置くツィメルマン。
3.11に東京にいたという、彼の被災地や日本への思いがめいっぱいつまった演奏に、感謝の拍手はいつまでも続いた。

2016/9/22

同門の方々が出演されたジョイントコンサート、「樹・萌」を聴いて来ました。
@JTアートホール。

このコンサートは何回か聴かせていただいて、毎回その出演者の多さと演奏会の質の高さに驚きながら、時間を忘れて、本日も16時開演の気が付けば20時終演。
ここのところの寝不足で寝ちゃったらゴメンナサイと思っていましたが、全くそんな心配はいりませんでした。

出演者それぞれが、多分今一番弾きたいイチ押しの曲と対峙して、正面切って颯爽と弾かれているのを観て聴いて、毎回晴れ晴れとした気持ちで帰るのですが、今夜はとくに、ちょっと興奮して帰宅。

なぜなら、同世代の方々・・・ここで言う同世代とはアラフィフ、アラカン、非常に幅広い(^^;;・・・が演奏された上質な音楽に、改めて年齢を重ねて得る事の大きさを深〜く認識したから。
何故だろう?
音楽への愛情、こだわり、欲求が益々深くなるからかな?
いろいろ考えながら、音楽と関われる人生の有り難みをシミジミと感じで帰宅しました。

2016/9/1

カルミナの夏が終わりました。

 

8月に軽井沢とウイーンでお仕事の友人に、合唱団の練習ピアニストを彼女のピンチヒッターで1ヶ月やってもらえないかと言われ、曲をきいたらオルフの「カル ミナブラーナ」あーーーそれ大好きな曲だけど、弾いたことないわ…と不安度100%でしたが、これもよい経験と、頑張ってさせていただくことにしました。

合唱団は120人を超えるもの。
8月1回目から、5回目の昨日まで、どんどん声の圧が上がってきて、テンポも引きずることがなくなってきました。
年配の方が多いのに、皆さんお休みもせず、弱音も吐かず、何と逞しいことか。

私はと言えば、合唱の伴奏に関しては素人同然。とにかく譜面から目を離さないように、パート譜途中からでも音があげられるように…と毎回血眼で息も絶え絶え。ポカをする度に、あー鍛えられるな〜と実感しながらもかなり落ち込みます(笑)
自分ではまあまあの難所を弾き終えて、一人悦に入っていたら、次の入りで入れず撃沈…
でも、人間いくつになっても自分に負荷をかける事が大事!と思い直してがんばりました。

大好きな曲で、120人と一体になれる瞬間を何度も味わう事ができたことは本当に幸せ、そして幸運でした。
あらためて、機会をくれた友人に感謝したいです。

2016/8/31

先週の木曜日、同門の先輩でもあり、素晴らしいピアニスト、また、脱力スペシャリストでもある水谷稚佳子先生の講座にお邪魔してきました。

その名も「こども腕まくりワークショップ」

このインパクトのあるネーミングからして、わくわく感がでていますよね。

脱力、というピアノを演奏する人にとっての最大の壁を、稚佳子先生の明るくて暖かくて頼りになるお人柄で、突き崩していきます。そしてできるまでやる!なるほど、まさしく腕まくりです。稚佳子先生の根気と、エネルギーに脱帽でした。

稚佳子先生自ら考案したリストボードを使うことによって、子供たちは脱力や、指の使い方を体感し、感覚をつかんでいきます。

今回、私の生徒さんもお二人参加させていただきました。

最初は緊張の子供たちも、だんだんとのってきて、終わればみんな満面の笑み。

夏休みの、大きな大きな経験になったと思います。

稚佳子先生、ありがとうございました!

 

水谷稚佳子先生HP  

http://ameblo.jp/chikako-san1128/

2016/8/13

7/31、午後からの雨を気にしながら、片道3時間かけて栃木県、西方音楽館でのチェンバロ発表会に向かいました。

東京、東久留米の聖グレゴリオの家で、坂由理氏にチェンバロを師事する有志で開いた今回の発表会、タイトルは「チェンバロの午後」。
出演者の一人、中新井紀子さんは、西方音楽館の館長で、地元のためにご自分のお宅の敷地内にホールを作ってしまったすごい方。
この中新井さんの素晴らしいホールで、こじんまり勉強会チックにやりましょう、などと企んでいたら、予想に反して大勢の方々が聴きに来てくださいました。
大変ありがたい事なんだけれど、私の場合、チェンバロは内輪の発表以外、よそさまに聴いていただく事は初めてなので、アガッタアガッタ…(^^;;
自分は極限状態では、ピアノの弾き方になってしまうという事を再認識しました。これはイカンのよ、、、

皆さん、チェンバロ愛に満ちた堂々たる演奏。最後の坂由理氏の演奏は、その芳醇な響きと物語を聞かせるような語り口で、聴くものを魅了しました。

2016/7/3

チェンバロフェスティバル@浜離宮ホール。

3日間のうち、日曜日の13時からのチケットだけ取れたので渡邊順生氏と大塚直哉氏によるデュオ、ソロのリサイタルに行ってきました。
ギリギリに買ったので16時からの公演はは売り切れ。残念でしたが仕方ありません。
浜離宮は大きさのわりに、チェンバロの音がよく伝わってきますが、2階最前列だったのでちょっと身を乗り出して、少しでも楽器に耳を近づけて聴きました。
今回テーマはバッハでしたがそれ以外のラモー、F.クープラン、そして大好きなルイ・クープランも聴くことができて気分は❤︎❤︎❤︎
大塚氏の演奏で、バッハの無伴奏Vnソナタ第2番を鍵盤用に編曲したものを初めて聴きました。この曲のアダージョが大好きな曲なので、鍵盤用の編曲があるとなったらやりたくてしょうがない。楽譜探せるかな。
フェスティバルなので、イベントもたくさんありました。ホール内にはあちらこちらに美しいチェンバロが展示されていました。久保田さんにも久しぶりにお会いしてご挨拶。
小ホールではレクチャーコンサート(有料コンサートのチケットを見せれば無料で聴ける)があり、お話や映像を交えながらの演奏を気軽に聴くことができて、すごく贅沢な感じ。
次回はもう少し早めにチケットを取ることにしよう!

2016/5/15

うかうかしていたらもう立夏も過ぎて、5月中旬になってしまいました。

4月1日のリサイタルはいろいろ起こりながらも、終えることができ、お聴きくださった方々、助けていただいた方、応援してくださった方々、皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

お客様からは、ラモーが特に印象に残ったという声が多く、「涙が出た」「一番古い作曲家なのに色っぽい音楽だった」「どこからともなく歌がきこえてくるようだった」というような、嬉しい感想も沢山いただき、ほっとしています。

平均律は、1巻を終え、いちおうこれで一段落です。大変でしたが、やりきったというより益々大きな壁が見えてきた、という気持ちが強いです。

チェンバロをすることで、音楽そのものへの疑問、憧れ、悩みも増えてきていますが、これらと向き合いながら、またのんびりと続けていきます。

 

今回のリサイタルでも、売上金一部を東日本大震災復興支援・被災地へピアノをとどける会に寄付させていただきました。

皆様にはご協力、感謝申し上げます。

2016/3/17

1月末から、バロック強化月間とも呼べる日々が続きます。

自由学園での北谷氏のチェンバロリサイタル、浜中康子先生のお弟子さんたちによるバロックダンス発表会、そし北谷氏の公開レッスンの聴講。

 

所謂バロック音楽の心地良い部分ではなく、アグレッシブな部分、気まぐれさ、気怠さ、でもその根底に流れ続ける決して揺るがない拍節…
こんなところが心を掴んで離しません。

 

そして3月4日。自分が好きな曲の中で、絶対に3本の指の中に入る、「マタイ受難曲」をクイケン率いるラ・プティットバンドで聴いてきました。(@神奈川県立音楽堂)

ソリスト11人と、楽団員も23名の小編成。ソリストは合唱部分も歌います。
One Voice per Part …OVPP方式と言うのだそう。

オリジナル楽器のマタイは初めて聴きました。想像よりずっと力強く、表現も鮮やか。クイケンのテンポはやや早めかな。
何よりも歌声との相性が抜群なのです。
出だしこそ探りながらでオケが勝ちすぎていたけれど、それはほんとに最初だけ。

イエスが亡くなった後の長い沈黙は、いったい何秒あったのでしょう。その後のコラールでは我慢できずに涙が溢れました。

休憩を入れて3時間半。
お客さんが最後までものすごい集中力で聴いているのがわかりました。
アンコールなんて絶対ににないのがわかりきっている中で、大きな大きな拍手はいつまでも続いたのでした。

 

2015/12/29

27日は、弾き合い会をしました@サンハート音楽ホール

今年は未就学児二人、大人二人、あとは全員小学生という、ここ数年では珍しい年。
この中で年中さん、小2、小3、小4の4人の方々はこの春ゼロからピアノを始めた生徒さん。
みんな立派でした。この一年で素晴らしい音を出せるようになった生徒さんも何人もいましたし、昨年はお母さんと連弾で、片手で弾いた生徒さんは、今年は立派にバロック時代の曲を2曲演奏しました。

全員が、それぞれの良さを充分に出して、思い切りよく弾いてくれました。

終わったあと、他の人演奏をきいてすごく勉強になった!とか、

これからもっと練習したい!と言う生徒さんがいらして、とても嬉しくなりました。

来年はどんな演奏が聴けるか、今から楽しみです。

私もラモーをちょこっと弾かせてもらいました。

2015/11/30

勤務している音楽教室の一大イヴェントが29日に終わりました。

今年の、先生達の出し物は「音楽の歴史 タイムトラベル」
古代、中世・ルネッサンスから始まり、バロック、古典、ロマン、近現代と、ナレーションとともにスライドと生演奏で進めていく約1時間の大作。

先生5人で、それぞれの時代のナレーションを分担して考えました。曲を選曲して、その曲のどの部分を弾くかを全員で考え、担当を決定。演奏はソロ、またはアンサンブル。
ナレーションは推敲に推敲を重ねて、さらにそれに合うスライドに使う画像を決めていきました。

ロマン派の部分では生徒さん達も参加して、メンデルスゾーンの歌の翼に、滝廉太郎の花、の合唱を披露。綺麗な歌声だったなぁ。

音楽の歴史=人間の歴史であるということを改めて知り、常に広い広い視野で、音楽と向き合い、それを子供達にも伝えて行きたいと強く思った一日でした。
それにしてもこの音楽史、知らないことがあまりに沢山あって、自分で呆れるくらい…


因みに私の担当は、ルネッサンス時代のスウェーリンク、バロック時代のバッハの一部をソロで。ヴィヴァルディの四季の一部をVn.とのアンサンブルで。くるみ割り人形トレパークと、ストラヴィンスキーの春の祭典の一部を連弾で。


勉強になりました!

2015/10/26

今年も、大学同期のとびちゃんこと、飛松利子さんの秋の音楽講座「ウィーンに暮らした音楽家たち」、本日、全4回中の2回目におじゃましてきました。
今日登場した音楽家はショパン、シューマン、リスト。3人ともウィーンに深い関係があったことがよーーくわかってとても勉強になりました。
今年も、昨年同様スライドをまじえたとびちゃんのお話と演奏、という形でしたが、昨年と違っていたのは、スライドの操作も演奏者がすること。
つまり一人三役のとびちゃんなのだ!

お話の面白さには益々磨きがかかっていました。
単なる歴史的な説明に留まらず、逸話やとびちゃん自身の見解、ときに冗談もまじえたお話に、会場は「へーーー」「ほーーー」と感嘆の声や笑いで盛り上がります。
ナポレオンの親子の話、クララシューマンのその後、リストのお父さんのことやウィーンで行われる掃除婦さんやお肉屋さんの舞踏会の話、などなど・・・ほんとうに楽しかった!

演奏は、特にシューマンのウィーンの謝肉祭の道化の中のインテルメッツォとリストが印象深いものでした。
アンサンブルピアニストとしても絶大な信頼を得ているとびちゃんの演奏は、感情に溺れることなく、音楽の輪郭を演奏ではっきりと私たちに伝えてくれます。そして、メフィストワルツの最大の難所では一つもミスすることなくサラリと切り抜ける・・・
あっという間の2時間、とびちゃん、輝いていました!

2015/10/5

チェンバロを習ってよかった!と思うことのひとつに、中新井さんとの出会いがあります。中新井さんはチェンバロの師匠のお弟子さん仲間。
この方、ただ者ではないんです…!
なんと地元、栃木の西方のために、ご自宅の敷地内に音楽ホールを作ってしまった方。そこにはボックスオルガン、チェンバロ、セミコンのピアノがあり、ホールの設計はサントリーホールを手掛けた永田さん。
お話を聞いた時は腰を抜かすほど驚いたけれど、そのガッツと、音楽を愛する本物の音楽家の持つ想いの深さに感動して、以来私は中新井ファンなのです。

昨日はそのホールに初めておじゃましてきました。
チェンバロ奏者の横山博氏のご指導でクラヴィコードが触れるということだったので、これは行くしかないでしょ!
何を弾くかも考えずにとりあえず平均律をむんずと掴んで慌てて家を出て、プチ旅行気分で栃木県へ。

クラヴィコードは横山氏が弾くとなんとも柔らかな、優しさに包まれた音がするのですが、自分で弾くと、その振動を感じることだけでなかなか音色を変えるまでには到達しない。。。難しいけれど、とても興味深かったです。
素晴らしい響きのホールで、チェンバロ、オルガン、モダンピアノまで弾かせていただき、至福の時間でした!

 

西方音楽館
http://wmusic.jp/about.html



2015/9/6


レッスンに通っている小学5年生のS君は、元気なサッカー男子です。

S君は4年生からレッスンにきていますが、その頃から度々口に出していた言葉は、

「5年生になったら合唱コンクールの伴奏者に選ばれたい!」でした。

5年生になった今年、伴奏する課題曲が決まり、伴奏者を決めるオーディションに向けて夏休みも練習に勤しみました。

そして先日、オーディションで見事伴奏者に選ばれました。


自分で目標を決めてそれに向かって努力して、さらに目標を達成させる。

大人でもなかなかできることではありません。

S君は、これからもっと音楽の深いところまで勉強していけるようになるでしょう。

がんばれ~~






2015/8/27

 

 レクチャーコンサートに行って来ました。

講師は原田英代さん。
近年話題になっているロシア奏法と呼ばれるロシアピアニズムについてのレクチャーと演奏でした。
初めてお目にかかったのですが、その小柄な身体から湧き出る太い音楽。聴きにいらした全ての方と、直ぐに親しくなってしまうお人柄。ドストエフスキー、チェーホフ、ゲーテ、などの文学から、古い映画、オペラの細かい粗筋までを一つの流れにまとめてしまう幅広い知識の深さ。この方はエネルギーのかたまりでした。

とても面白かったし、この方を知ることができたことが幸せでした。

 

 元々は、チェンバロの師匠から聞いた話でした。
「原田英代さんの書いたロシア奏法の本、あれおもしろかったわよ」と聞いたのは数ヶ月前で、私はその後直ぐ原田さんの著書を買って読んだのですが、まさか数ヶ月後に目の前で演奏とお話を聴けるとは!

 

でも、私が一番驚いたのは、教えてくださったチェンバロの師匠です。ロシア奏法とチェンバロ…なんて奥行きのある感性!
師匠、恐れ入りましたm(_ _)m

2015/8/20


河鍋暁斎の展覧会に行ってきました。

場所は東京、丸の内にある三菱一号館美術館。


暁斎の絵に初めて出会ったのは何年か前の歌川国芳展。
妖怪の絵でした。
ホラー映画は絶対に見ないけれど、暁斎の妖怪の絵は嫌いじゃありません。シリアスな妖怪でもその人となり?が伝わる不思議な感覚。

でも一番好きなのは動物の絵です。
蛙やモグラ、猫や狸が踊って遊んで威張りまくる!
観る人はみんなクスッと笑っていて、幸せな気分になります。

三菱一号館を設計した英国人コンドルさんは、東京駅を設計したあの辰巳金吾の師匠。

鹿鳴館などの設計もしています。この人が暁斎の弟子で、暁英という名前まで持っていたとは知りませんでした。
コンドルさんの描いた日本画もなかなか素晴らしいです。
で、師匠暁斎のパトロン的役割も果たしていた、というわけです。

この師弟の交流やら、暁斎の私生活やらが、暁斎の絵日記からのぞくことができます。

暁斎、天才。

観ていて本当に幸せな展覧会でした。

2015/8/10

毎年夏は京都奈良を歩いて回るのを恒例にしていましたが、今年は無理!

理由はご存知、この暑さです。

立秋と同時にやや気温が下がったものの、それでもまだ33度くらいは余裕であります。

そんなわけで、少しでも涼を求めて今年の夏は木曽路を巡りました。

でも暑かった・・・

妻籠、馬籠、と宿場街の雰囲気を味わいながら、お店の前に置かれた花を写真に収めてきました。止まった時間の中に、普通に刻まれている土地の人の生活。

なんだか不思議な感覚を覚えました。

2015/6/1

昨日、声楽家のAさんご夫妻が指導された生徒さんの歌の発表会に伺ってきました。
ご夫妻のリサイタルにも伺ったことがあり、私はこのご夫妻のファンでもあります。
生徒さんたちは全員おとな。
ほとんどがアマチュアの方(多分)
大変失礼ながらかなり年齢層も幅広いかんじ。
それぞれにイタリア歌曲、ドイツ歌曲、オペラアリア、第3部では椅子やテーブルを舞台に置き、演技つきのオペラ二重唱まで歌い上げました。

そして、全員の方の歌に対する姿勢にえらく感動してしまった私。
真の音楽の楽しみ方、人の声の美しさ、とはこういうものだった!
知り合いのピアニストお二人と、オルガニストの方もこの発表会で見事な歌声をきかせてくれました。
普段、ピアノやオルガンに向かっている姿しか見たことがない私は、客席で口をポカンと開けて聞き惚れてしまったのでした。
なんだか違う人がそこで歌っているように見えてくるから不思議。。。
ご夫妻の声もしっかりと聴かせて頂けて、夢のような贅沢な時間・・
こういう音楽会にはめったにめぐり合えない。楽しかった~~!
あ~しばらくおとなしかったオペラ熱が復活しそうな予感が。。

2015/5/7

本日、長年愛用したピアノyamaha C6の嫁入りでした。

このピアノは実家に置いてあり、最近ではあまり弾かれることもなく、

どうしようかとずっと考えていましたが・・・
被災地へピアノをとどける会を通して、宮城県名取市内の中学校へ行き先が決まりました。
今朝、ピアノを無事搬出。仙台の運送会社の方は3人共宮城県の方です。2時間かけてとても丁寧に、とても大切に作業をしてくださいました。
名取では、沿岸の地域や、原発事故の影響で福島からの転入生が増えていて、クラス数も増え、音楽室も増やしたそうです。まだまだこれから、です。

 

これから、中学校のみなさんや地元の方々に音楽を届けられるように、

このピアノにがんばってもらいましょう。



2015/3/29

一年のうち、春に一番音楽会に行きたくなります。
この、桜の時期は特にそう。
寒さからも解放され、何かしたくてうずうずしてくる感じです。

先週から今日まで、3つの音楽会に行ってきました。

♪25日は、大学同期のピアニスト、利子さんと、先輩ヴァイオリニスト田澤さんによる、デュオリサイタル。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ「春」から始まり、バッハ、シューベルトでそれぞれのソロ。
後半はショーソンの詩曲、フランクのソナタ。
お二人は長年コンビを組まれています。お互いを信頼し合い、尊重し合い、安心して身をゆだねられる関係であることが、音楽を聴いていて伝わってきます。
全ての音にごまかしがなく、よどみがない。熟した果実の旨味を味わったような満足感に満たされた一夜でした。

♪28日は、近場の小さなホールでジャズライヴを聴きました。
気楽に行ったものの、出演の5人のメンバーは実力人気ともトップクラスの方々で、演奏を聴いて納得!中でもドラムスの大坂昌彦さん、まいりました(笑)
揺るぎのないテンポの中で微妙に操作されるタメとズレ。これができればどんな楽器でも一流奏者になれるだろうなぁ~いや勉強になります!

♪29日、本日、グスターヴォ・ドゥダメル指揮ロサンジェルスフィル@サントリーホール。
彼の音楽を生で聴くことが夢でもありました。
期待が大きすぎるとだいたいガッカリすることが多いから、できるだけ平常心で席に着いて、その指揮棒が動き出すのを待ちました。
舞台から随分離れた私の席に、彼の指揮棒から溢れる音がレーザービームのように飛んできて、私は終始目を見開いて遠くからその後姿と、棒の先にいる演奏者の演奏姿と視線をいったりきたりさせていました。
圧巻の新世界。この記憶をできるだけ鮮明に耳に留めておきたいです。

桜が満開の六本木。今年も桜に誘われて音楽会三昧する幸せを噛み締めて帰途に着きました。

2015/3/24

♪チェンバロ発表会2015@聖グレゴリオの家・聖堂♪

年に一度、3月に、習っているチェンバロの生徒さんたちの発表会があります。
今年は3月22日で、お天気にもめぐまれた春らしい日となりました。
今回挑戦した曲は、ルイ・クープランが作曲したと言われる(違う可能性もあるらしい・・・)組曲ハ長調から、プレリュードとパッサカイユ。
プレリュードは、楽譜に白い音符の玉がつらつら並んでいるだけの楽譜。
つまりリズムはご自由にどうぞ、という曲。
これだけでもビックリします。
2曲目は、同じテーマが何度も繰り返されますが、演奏者が微妙にお飾りを付けたりしながら雰囲気を作り出していくことが許されている曲です。

まず音楽のイメージができていて、もちろん技術的にも安定させた上で(理想はね)、
そこに即興的なその日の気分やら閃きやらを乗っけていく。
今まで受けてきたクラッシックピアノの勉強の中では考えられない常識です。
むしろ、ジャズ的要素に近かったりするのかもしれないですね。
とんでもなく難しいのに、でも、これがおもしろいのだ~~~

チェンバロ師匠にも「そんなにハマッテ、ピアノだいじょうぶ?」と心配される始末デス。。。

    よろしければ、音源のみですがどうぞお聴きください。

2015/3/12

 

昨日聴いた2台ピアノのコンサート@みなとみらいホール。
時々アドバイスを戴く、奈良康佑先生とアゼルバイジャンのピアニスト、アズマ・グルナラさんのお二人の演奏会を聴きました。
選曲、プログラミング、バランス、お二人の揺るぎないテンポとリズム、音の美しさ、全ての面で本当に素晴らしかったです。

前半は日本人(奥村一)とアゼルバイジャンの作曲家(カラエフとメリコフ)の曲を入れてお国自慢のような楽しさもあり、後半はブラームスのハイドンの主題による変奏曲とラヴェルのラ・ヴァルス。ドイツvsフランスを満喫しました。

全て2台ピアノのプログラムは、とかく重々しくなりがちだけれど、良い意味で耳の疲れないデュオコンサートは、初めての経験だった気がします。
アンコールはサンサーンス白鳥とホルスト木星のあの有名な部分。スッキリと清潔、それでいて感動的でした。

3.11の夜のコンサート、収益金の一部は被災地にピアノをととける会に寄付される、とのことです。素晴らしい音楽がまたひとつ被災地との掛け橋になりました。

2015/2/11

昨年末の発表会での講師演奏(大西先生との連弾)で、カプースチンの「シンフォニエッタ」という曲の第3、第4楽章を演奏しました。

第3楽章をアップしましたのでよろしければお聴きください。

プリモ(手前)が成岡、セコンド(奥)が大西慶子先生です。

ジャズの要素がたくさん盛り込まれた、楽しい曲です。

2015/2/6

すっかり更新をサボってしまいました・・・

気が付けば年も明けて立春を過ぎています^^;

遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします!

まとめて更新・・・ちょっと長くなりますが、気長にお付き合いくださいませ。

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昨年末、12月27日に相模原南市民ホールにて、無事に発表会が終了しました。

年長さんから、80歳の方まで、みなさん思い思いにせいいっぱいの立派な演奏を聴かせてくださいました。大西先生とのカプースチンの連弾も「初めて聴きましたがよい曲ですね」という感想をたくさんいただき、ほっとしました。

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大晦日までバタバタして、年も明けた1月12日、みなとみらいホールでのコンサート、
小児がん征圧キャンペーン「生きる」を聴いてきました。

若手ヴァイオニスト2人、ピアノの清水和音さんがソリストをつとめる、オール協奏曲。
ソリストの方々の演奏は勿論、指揮者の十束(とつか)さんの緻密な音楽作りと音楽に対する真摯な姿勢に感動しました。
終演後、大学同期の十束くんと30年ぶりに再会。お話もできて嬉しかったです!

♪♪♪

1月30日には京都日帰り。建仁寺で1月いっぱい公開されている伊藤若冲の絵を観に行ってきました。この日、横浜は明け方から雪・・・日ごろの行いが~~とか言われながらも元気に出発。新幹線も遅れることなく、無事に到着しました。お天気が悪かったせいか観ている方がほとんどいなくて、完全に独占状態でした。お寺は寒いけれど空気が澄んでいてなんとも充実したひとときでした。大学時代の同期の友人とランチもできて満足いっぱいの一日でした。

♪♪♪

立春の2月4日、大小田さくら子さんが出られたセミナーに参加してきました。
さくら子さんとは二十数年前からのお付き合いですが、なかなかお会いすることもできずに、先日約10年ぶりに連絡をとりました。
それは、先日NHKアーカイヴスの「薬師寺」の番組を観ていたら、そこに突然映し出されたさくら子さんを発見したからです。
お話を聞けば、9年ほど前から彼女の仕事は古事記の原文を朗誦する、そしてそれを人に伝えていくこと。そして彼女はそれを「やまとかたり」と名づけました。
番組では、薬師寺の天武忌に、彼女がこの「やまとかたり」を奉納朗誦していたのです。驚きました。彼女が「やまとかたり」のパイオニア。それが伝承されていくのです。師匠はいないそうです。
お話をきいて、是非彼女のその「やまとかたり」を聞いてみたいと思いました。
そして一昨日、古事記の最初の部分、「あめつちのはじめ」をお聴きしました。
力強い声でした。なんて気持ちのよい響き・・・言霊です。
大小田さんは、声に出して初めてよさがわかる、と言います。
古事記を聞く前に、参加者全員で発声の仕方を教わり、その後「身中祓詞」(みなかのはらいことば)を詠みました。この文章がまたすばらしい!
いやなことを見たり、聞いたり、嗅いだりしてもは全て水に流そう。心はきれいなままでいよう、というような内容です。
さくら子さんのおかげで、こんなに美しい日本語に触れることができたことに感謝します。立春の日にふさわしい、何かの始まりを感じさせてくれた一日でした。

 

2014/12/23

一昨日、かながわアートホールにて発表会のリハーサルを行いました。

18時からだったので、すでに外は暗く、会場についてみたらクリスマスのイルミネーションがとてもきれいにされていました。寒いけれどこの時期ならではの楽しみですね。

生徒さんのリハーサルの合間に、サプライズでブルグミュラーの25の練習曲から14曲ほど弾きました。1週間足らずの十分とは言えない練習でしたが、弾いてみるとこの作曲家の優れた才能を改めて感じることができました。

音声だけですがアップしました。よろしければお聴きください。

2014/11/30

勤めている音楽教室のクリスマスコンサートが、今日終わりました。
教室での年に一度の全員参加の発表会。今年はいつもより少し早くて11月でした。
子供たち一人一人の演奏、合唱、そして今回のメインはサンサーンスの「動物の謝肉祭」でした。
先生たちで分担して(ヒーヒー言いながら)描いた動物の絵を、子供たちが一枚ずつ読み上げて台にのせてから、音楽が始まります。
ナレーション、連弾は先生たち。子供たちはリズム楽器でアンサンブル、ダンス、ちょっとした台詞なんかも言ったりして参加しました。お客様には喜んでいただけたようでした。
半年近くかけて練り上げ、今回初めて手がけた先生と子供たちが一緒に作り上げた演奏。子供たちの心に残ってくれたかな。

2014/11/6

大学の同期の、とびちゃんの講座を聞きに、逗子までお出かけ。
全4回シリーズの講座の第1回目のタイトルは「ウィーンの中央墓地に眠る音楽家たち」。彼女が実際に撮影した写真がスライドに映し出され、ベートーヴェン、シューベルト、楽器製作者のシュトライヒャーなどについての興味深いお話が、ユーモアたっぷりに展開されました。
ウィーンに留学経験のあるとびちゃんのお話は、そこで生活していて、真摯に音楽に向き合ってきた人にしかできない臨場感溢れるもので、説得力満点でした。
後半に、とびちゃんによって演奏されたベートーヴェン「月光ソナタ」とシューベルトの即興曲は、この二人の作曲家が住んでいた家、使っていたピアノ、亡くなったときの家、その墓石などを見た後に聴くとまた格別な味わい深い音楽となり、朝から贅沢な時間となりました。
講座を終えてとびちゃんとお話した後に、駅で一人でささっとお昼を済ませ、
来るときに気になっていた駅前の神社にちょっと寄り道。
その名も「亀岡八幡宮」。
獅子の奥に亀さんがしっかり並んでお出迎えです。
お参りしてさて帰ろうかと振り返ると、そこに帰る途中のとびちゃんの姿が!
「あれ〜〜〜?!」思わず二人で叫びました(笑)
「これも神様のお導きかしらね〜」と、もうひと話してお別れしたのでした。

2014/10/14

9月にチェンバロレッスンに行くと、師匠に「北谷さんの公開レッスン受けてみない?」といきなり言われてアワアワする私。
あの〜〜私なんぞがよろしいんでしょうか〜〜
北谷直樹さんはスイス在住のヨーロッパでご活躍する方で、今や大注目のチェンバロ奏者、オルガン奏者で、その凄さすらもよく理解していない私なんぞが・・・
「ダイジョブ」
師匠の一声で受講があっさり決まり、昨日その公開レッスンがありました。

台風でどうなることかと気をもめましたが、7人の受講生全員が参加でき(広島から参加の方も無事到着!)北谷さんのすばらしいお人柄と素晴らしい音楽につつまれて、聴講の方々ともども終始和やかに、しかし非常に濃く刺激的な内容の公開レッスンが続きました。

お話に登場するのはバッハやバロック時代の作曲家のみならず、ショパン、モーツァルト、サンサーンス、ドビュッシー、ラヴェル。。。音楽という宇宙空間をを飛んでいるような、今までに経験したことのない衝撃でした。


特にアンサンブルでのレッスンのときに、北谷さんが弾いてくれた通奏低音!
そのすばらしさに会場には驚嘆のどよめきが起こりました。

明後日はその北谷さんも出演されるコンサートがあります。
これもまた楽しみです。

2014/9/26

今年の5月から月1回卓球を始めました。

パートナーは高校のときの同級生のCちゃん。

Cちゃんは卓球部だったので、温泉卓球レベル(以下)の私は手取り足取り(?)教えてもらっています。

最初はラケットに球があたらず、卓球ってこんなに難しかったっけ?!と思いました。ラリーも最後に10回続けるのがせいいっぱい。。。

そんななか6月、Cちゃんが右手を骨折!私の卓球キャリアもこれまでか・・・と思いましたが、Cちゃんの驚異的な回復力のおかげで今月2回目の卓球が実現しました。

最初は調子がでませんでしたが、だんだん感覚を思い出してきました。

体の使い方を工夫すると、少し速い球も打てるようになり、球が弾む音が気持ちよく感じられるようになりました。

継続は力なり。次がまた楽しみ~!

2014/9/1

2年前から習い始めたチェンバロですが、今まで自宅に楽器がなかったので、目白にある「ギタルラ社」という古楽器専門の楽器店の練習室を時々借りて練習していましたが、通うのも時間がかかるので、東京に出る「ついで」に寄ったりして、なかなか思うようには練習できませんでした。

チェンバロは楽器によって音色はもちろん、楽器の構造もかなり違うので、そういう意味ではいろいろな楽器で練習する事はよかった面もあります。

 

そして、今日、自宅にチェンバロがやってきました。

久保田チェンバロ工房さんの楽器です。

まろやかな音の、響きのよい楽器です。

新しいパートナーとして、よろしくお願いします!

 

 

2014/8/2

暑い暑い奈良京都から帰って中一日。

大学の先輩でもあり、ピアノ科同門の先輩でもある浜中康子さんの主催する、 バロックダンス・ワークショップに昨日から2日間参加しました。
浜中さんはバロックダンスの研究家でもあり舞踏家でもあります。

バロックダンスとは、バロック時代の宮廷舞踏。バレエや社交ダンスのルーツです。 メヌエット、ブレ、ガボット、などの基本的なステップを教えていただきながら、
チェンバロ、バロックヴァイオリンの生演奏に合わせて踊るという、贅沢な時間・・・なのですが、 ステップを覚えるのに精一杯の私などはとても楽しめる境地には達しません。

1拍目を踊るための前の拍の準備、だとか、
音楽の流れを止めないための流暢なステップの踏み方、とか、
そのまま演奏に当てはまることを、まさに身をもって体験できました。

昨日は基本ステップ、今日は貴族たちが相手を交代しながら踊る、コントルダンスというのを教えていただきました。
王様への挨拶から始まり、ベルサイユの栄華を想像しながら、最後のほうは少し楽しくなってきました。

全日程5日間は明日で終了。
私は2日間だけの参加でしたが、チェンバロの師匠はなんと全5日間の参加!
ひえ〜恐れ入りました。。。

前を流れる帷子川でカヌー教室をやっていました!
前を流れる帷子川でカヌー教室をやっていました!

2014/7/26

夏休みに入りました。

学校はお休みになっても、ピアノの練習はお休みにできませんね。

むしろ、学校があるときにはできない、長時間の練習ができるよいチャンスです。

夏休みのあとに、ぐんと上手になることを期待して、今年は「夏休みの計画表」というプリントを生徒さんたちにお渡ししました。

自分の一日の練習を振り返ること、次にどういう練習をしたらよいか考えること、

などを書くようになっています。計画表というよりは練習記録に近いものですね。

大人の方は、暑い時期のお仕事の帰りにレッスンにいらっしゃることは大変です。

本当に頭が下がります。

お休み中は普段ならとれない時間をいろいろな楽しみに当てて、新鮮な気持ちで音楽に向き合えるとよいですね。

暑い暑い夏を味方に付けて、みなさん楽しい休暇をお過ごしください。

猫に指南されています(笑)
猫に指南されています(笑)

2014/7/21

縁とは不思議なものです。

今年の11月に、勤めている音楽教室でサンサーンスの連弾曲「動物の謝肉祭」を演奏することが決まった直後、同じ曲をドゥオールというピアノデュオグループが演奏すると知って、先週日曜日に津田ホールに聴きに行きました。

そこで聴いたもう1曲、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」。これまた先週、みなとみらいホールで聴いたリヨン国立管弦楽団が同じ曲を演奏していました。そしてこの演奏会でもサンサーンスの曲「交響曲オルガン付き」が演奏されました。(コンチェルトのソリストはヴァイオリンの五嶋龍さんでした)

時々こういう経験をしますが、そんなときは、何か運命的な”縁”を感じてしまうのです。

演奏はどれも素晴らしく、インスピレーションを与えてくれる音楽で溢れていました!